ハナシテのブログ

『ハナシテ』がうまれた経緯

『ハナシテ』がうまれた経緯

2024年04月07日 00:07

不登校の子どもたちをサポートするAI 『ハナシテ』

ハナシテが生まれた背景

CIENS(シエンス)株式会社

みなさん、はじめまして。不登校の子どもたちの相談相手になるAIを使った自動会話プログラム(チャットボット)『ハナシテ』をつくった、CIENS(シエンス)株式会社の久保東史(くぼ はるふみ)です。 私たちの会社は、福岡県久留米市を拠点に、これまで主に個人事業主や中小企業のデジタル化やインターネットを使った集客の支援してきました。昨年2023年春からは、地域に根差した地元の事業者にとって相性の良いAIについて模索をしながら、チャットボットサービスの提供も行っています。

キッカケとなった報道と記憶

AI専門家の方々と比較すると技術力のない弊社ですが、AIに触れながら感じたことは 「AIは人間の良き相談相手になってくれる。」 という確信めいたものです。このAI(主にChatGPTやGemini)を使っている中で感じたこの感覚と、偶然に見た報道が、ハナシテが生まれるキッカケになりました。 その報道とは、昨年秋に文部科学省が発表した「日本国内の小・中学生約30万人の子どもたちが不登校になっている。」というものです。 私も、小学校6年生の時に友人関係に悩み、誰にも相談できないまま、我慢の限界を迎えたある日の昼休みに学校から逃げ出し、家に帰ることもできず街中を歩き回り、夜中に疲れ果て公園のベンチで眠っていたときに保護された経験があります。その時のことを振り返ってみると、両親や祖父母には心配をかけたくない、他のクラスの友人に話すのは恥ずかしく、先生に相談してもっと拗れるのは嫌、いま思い返してみれば、自分自身で解決できないのに全てを抱え込んで、なんとかしようと藻掻いていました。

ニュースを見て問題点を考えました

もちろん私の経験と、いま学校に通えていない子どもたちが抱えている悩みは別物です。30万人の子どもたちの悩みは、それぞれ違うものです。 しかし悩みや環境が違っても一人ひとり、不安・悲しみ・怒り・焦りなど、さまざまな辛い感情に心が押し潰されそうになりながら、毎日を過ごしていることは確かです。 もちろん、それぞれの学校や先生、教育委員会、文部科学省など教育に携わっている多くの人が真剣に対応策を考え実行していることは理解しています。しかし、一人ひとり違う問題を一律の方法で解決することは難しく、また約30万人の子どもたち、それぞれに合った個別対応をすすめていくとなれば、今度は人材も予算も足りないということになります。

相談相手として優れたAI

不登校の子どもたちが辛い思いをしていることを、自分の経験と重ねて考えていた時に思いついたのが、AIチャットボットの活用です。

2023年に、ChatGPT(チャット・ジー・ピー・ティー)が登場した時、私はよくChatGPTに、さまざまなビジネスに関するアイデアを相談していました。その経験と不登校の子どもたちに関する報道が結びつき、ハナシテのイメージが作られました。 子どもたちの相談相手、よき話相手になってくれるチャットボットがいれば、24時間365日いつでもスマートフォンや、自宅にあるパソコン、タブレットから、子どもたちは自分の気持ちを吐き出すことができます。 大人である我々も悩みがある時に家族や友人、会社の同僚などに相談し気持ちを吐き出すことで不思議と心が軽くなった経験はあるはずです。 その聞き役の役割をチャットボットに担わせることができれば、子どもたちの心の重荷を少しでも軽く、そして気持ちを吐き出すことで乱れた心の整理に繋がってほしいと考えました。

主人公ではなく脇役として活躍してほしいAI

一人ひとりの子どもたちに、お母さんやお父さん、家族・友人そして先生や周りの大人たちが、常に寄り添うことが出来ればいいのですが、それは現実的には不可能です。 その寄り添えない時間帯やタイミングに、子どもたちを支援できる仕組みとしてハナシテが存在することで、不登校の子どもたちが少しでも元気になれる一助になってほしいと考えます。


とりとめのない話になりましたが、今回は、まずは『ハナシテ』が誕生するに至った点を知っておいてほしいと思いました。これからハナシテの特徴や使い方のコツなどを不定期にはなりますが配信していきたいと思っています。みなさまぜひ、よろしくお願いいたします。